
大連市は遼東半島の南端にあり、東は黄海に面し、西は渤海に臨み、北は東北平原が続きます。
大連市はまた北方における海の要衝であり、工業や貿易、金融業、観光業、サービス業、情報産業などが盛んな都市です。
大連市の面積は、1万2,574平方キロメートル(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県を合わせた広さとほぼ同じ)あります。
大連市は、また、美しい環境に恵まれており、都市機能も整備されているため、中国国内でも有数の観光都市としても有名です。
「ロマンの都」というブランドで登録されているほか、国連環境計画事務局より、「グローバル500賞」を受賞しています。
※ 「グローバル500賞」は、環境の保護及び改善に特別な功績があった団体や個人を表彰する制度のこと。
大連人の気質は開放的で朗らか、親切で進取の精神に富んでいます。また、マナーや礼儀正しさを称賛する「文明城市」に中国で初めて指定された都市でもあります。
2009年7月1日に開催された中国の国務院常務会議で「遼寧沿海エリア発展計画」が採決されたことにより、遼寧省沿海地域の開発と開放事業は国家戦略として認められました。
この計画を実施する目的は中国沿海地域の開発分布の調整、北東アジアの地域的協力の促進、東北旧工業基地再振興の加速であり、 中央政府から大連の中核的地位と主導的役割を強めることも要求されています。
地域GDP | 4410億人民元(2009年データ) 前年比より、15%成長 |
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社会固定資産投資 | 3273億人民元 前年比30%増 |
地方一般会計収入予算 | 前年同期比で400.2億人民元 18%伸びています |
輸出入総額 | 403億ドル 08年(448億)より減少 |
外資導入額 | 60億ドル 20%伸びています |
2009年夏、遼寧沿海経済エリアは国の発展戦略として格上げされたことは新たに発展のスペースを広げ、新しい優遇政策を集中的に制定し、遼寧沿海地域の広々とした土地・産業能力と豊かな労働力資源などの優位性を十分に生かすとともに、新しい経済成長を実現する見込みです。
そして、北東アジア、中国東北地域と環渤海地域の共同発展を促進する計画です。

遼寧沿海経済地域では大連にある集中開発地域が最も多く、開発面積が最も広く、発展の基盤が最も整う都市です。
遼寧沿海経済エリアの29の集中開発地域のうち、 14が大連にあり、遼寧省全体の48%を占めています。
省の集中開発地域の企画面積が1,862平方キロ、大連が869平方キロ、47%を占めています。
「遼寧沿海エリア発展計画」では大連の中核的地位と主導的役割を高めることを明記し、大連の総合実力を高めること、サービス機能を完備させること、並びに北東アジア国際運輸センター・北東アジア国際物流センター・区域的金融センターを現代産業クラスターとして作り上げることを要求されています。
従って、大連に進出することは大きなビジネスチャンスとなると考えても良いでしょう。
遼寧省及び東北地域の重点都市として、環渤海経済圏での地理的優位性を活かし、その産業レベルを高めると共に、人々が生活しやすいグローバル都市を作り上げることを目標としています。
大連市は中国東北部の玄関口であり、要衝の地です。また別名「北の香港」と言われるほど、 香港人と同様に潜在的な購買能力が高いと言われ、富裕層やそれに次ぐ中間層が多いのも特徴です。
北京や上海ほど都市の規模は大きくないため細かいマーケティングが可能となり、また物流も発達していることから大連を中心とした商圏を視野に進出が可能となります。
特に、我社は食品業界への強いコネクションがあるため、中国では生産できない日本の高品質な食品、地域の特産品は大きなチャンスがあると言いきることができます。
特に大連の消費者は面子を重んじ、ファッションに気を配ります。ファッション関連消費(服や化粧品)が他の大都市より高いと言われています。アパレル産業には大きなチャンスがありそうです。
また大連は中国美人の産地ともいわれ、国家の重点大学である大連モデル芸術学校があり、多くのファッションモデルを生みだしています。
我社と取引のある大商集団は中国全土の百貨店でNo1の売上規模を誇っており、青島、ハルビンなど他の大都市にも店舗を構えています。
